キシリウム プロカーボン SL クリンチャー【インプレッション】
サザンセトロングライドにて、ヒロシゲさんとMavic様のご好意で、ホイールをお借りする事が出来ました。
160kmのアップダウン区間をお借り出来たので、チョイ乗りインプレではなく、真面目にインプレ。
僕が、借りたのは、キシリウムプロカーボンSL クリンチャー 、カタログ重量1390g
自分が普段、使ってるホイールは、ファーストフォワードの50mm、重量、1375gなので、重量的には、差が分からないレベルで、漕ぎ出しも違いは無い感じ。
あと、ハブの空転の際、ラチェット音が特徴的で、まるで、カンパのホイールみたいな音がするのが、気持ちよかった。このへんは、好みの問題かな。
【下り性能。ブレーキ性能。】
組み付けの時に、今、使用しているブレーキシューの事を聞かれ、スイストップのカーボン用ですと伝えたら、「じゃぁ、そのまま使えますので」と言われたので、そのまま使う事に。
他のレンタルされた方を見ると、皆、黄色い純正ブレーキシューだったので、おそらく、それもスイストップOEMなんだろうと推測。
まず、スタートして、コースに出る際の下り坂でブレーキが、同mavicのエグザリット並みに効く事に驚く・・・
組み付けの際に、リムを触ってみたが、エグザリットの様なザラザラ感も無かったので、まさかここまでフルカーボンでブレーキが効くとは思わなかった。
後で、調べたら、TgMAX technologyと言うらしい。
ブレーキの際の音は、若干大きく、エグザリットに近い感じだけど、あそこまで甲高い感じでも無く慣れれば気にならなかった。
ブレーキが効く安心感から、おそらく普段よりも下りのスピードは上がってたかもしれない。
急制動でも、キュッと効くので、安心感は半端無かった。
【上り性能】
コースに出て、すぐに細かいアップダウンが続くが、重さ的にも、ヒルクライムで使える軽量ホイールなので、問題無く上る。
今回、審判車だったため、残念ながら上りで積極的にペースアップ等はできなかったが、
単独走になった一部区間で、数分間300w付近で踏んでみた感じだと、剛性的にも、全く問題無いというか、
おそらくファーストフォワードよりも剛性は高いので、一定パワーを維持するのが楽に感じた。
【巡行性能】
周防大島に入り、しばらくすると平坦路に入ったが、生憎の若干向かい風。
ここで、向かい風でのスピード維持が、普段使っている50mmと比べても楽に感じてビックリした。
特に、風に押し返される感じが50mmと比べて少ない。周防大島なので、向かい風でも若干、風が回ってる感じがするので、横風の影響を受けにくい事も影響してるかも。
キシリウム プロカーボン SLクリンチャーは、ハイトは、25mmだが、最近流行のワイドリムで、リム幅も25mmある。かつ、25cのタイヤを履いてたため、それも含めての相乗効果が巡行の楽さにつながっている様な気がする。
【乗り心地】
後、特筆するのが、乗り心地の良さ。
普段、チューブラー使いなのだが、このホイールはクリンチャーなのに相当乗り心地が良い。
ゴール後に、普段、アルミのキシリウムを使っていて、今回、僕と同じキシリウム プロカーボン SLクリンチャーをレンタルされた人も、
乗り心地が相当良かったと言われてました。
周防大島は、場所によっては、道幅が狭く、路面も荒れている箇所があるが、この乗り心地には随分と助けられた。おまけに前途した様にブレーキが効くので、周防大島の南側の荒れた狭い下りも、安心して通過する事が出来た。
過去に何度も通ってるルートだが、ここまで安心感を持って通過できたのは、初めてかも。
そういえば、乗鞍で、クラス別優勝をされた方が、このチューブラーバージョンを使われていて、
「今まで、中華の軽量ホイールだったんだけど、路面のガタガタをすごく拾って気になってたけど、これだと、路面が荒れててもスピード落ちない」
と言われてたのを思い出した。
【まとめ】
総じて、今回、155kmくらいのコースをこのホイールで走行してみて、オールラウンドに使えるホイールだと思った。乗り心地のせいで、疲れ方も若干、マシだった。
ヒルクライマーなら、このホイールのチューブラーバージョン1190gを選ぶと、下りの安心感と登りの軽さで更に幸せになれるかも(笑)
もし、自分が買うなら、チューブラーバージョンかもしれない。(まだ、買えないけど)
予想してた事だけど、ゴール後にブレーキシューを見ると、たった1日で、シューのカスが恐ろしく溜まってた(笑)
まぁ、これは、ブレーキの効きとトレードオフかなと。
下りが苦手な人には、かなりオススメ出来るかなと。
この場を借りて、今回、ホイールをレンタルして頂いた、Mavic様とヒロシゲ様に感謝致します。
【今回のコース】
約155km、獲得標高 約1500m